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台風が来ない年

 台風が接近して、被害が想定されるということになると、会社では「災害対策本部」が組織され、工場内外の風・水害対策が施されます。具体的には、シャッターが強風によって破壊されないように、シャッターの内側に切粉を入れる大きな鉄製のバックを置いて中から押さえたり、増水で工場内に水が入らないようにするための土嚢の準備、建屋外の風で飛ばされそうな物への処置等々です。
 対策が終わったら、警戒態勢に入ります。 これは、数名の当直が台風通過まで会社に留まり (この10年ほどは、台風が近畿へ接近するのは、なぜか夜ばかりだったので)、工場内を定期的に巡回チェックして、不具合があった場合に対処するためです。
 今思えば、子供の頃は不謹慎にも、台風が接近するとワクワクして、ラジオやローソク、非常食と称したお菓子を準備して、NHKのニュースを見ていました。予想進路がそれたり、勢力が衰えたりすると、寂しさを感じたものです。でも今は、こっちへ来るな!消滅しろ!と思うのは、大人になって、いつの間にか「守る側」に立ったということなのでしょうか。
 今年は台風が来ませんでした。これはこれで喜ばしいことなのですが、季節の中に組み込まれたものが来ないとなると、動植物に何かしらの影響がないか心配です。

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